甲斐大和@山梨で苗木直売所のブログ

山梨県の甲斐大和で無人の苗木直売所を営んでいます。直売所の情報発信をしつつ、本格的に地域おこし、まちおこしを進める為の情報発信やご意見を承ったりしたいと考えています

レモンユーカリの鉢にはゼニゴケが生えない不思議

 

 苗木を販売するだけでなく、なるべく日々の変化を見逃さないように観察しています。

 

 

 そうした日々の中で気付いたのが、レモンユーカリの鉢にはゼニゴケが生えないという事です。

 

 

 

 花壇を作って小さな森にしてみようとしているのですが、そこでもやはりゼニゴケが生えません。

 

 

 

 

 花壇には植えていない筈のコナラが勝手に生えてきたり

 

 

 

 

 試しに植えたカラマツも元気に育っています。

 

 その脇に雑草も生えてくるわけですが、不思議とゼニゴケが一切見当たりません。もちろん除去したわけでもありません。

 

 

 ちなみに、レモンユーカリの鉢の隣にあるヨーロッパトウヒの鉢には、これでもかというくらいゼニゴケが生えます。

 

 

 

 

 つまり、レモンユーカリの香りがゼニゴケの発生を抑えているのではなく、恐らく根っこから出ている何らかの物質がゼニゴケの発生を抑えている、と考えられます。

 

 

 地続きなら鉢でも花壇でもかなりの範囲までゼニゴケを抑えられるようで、花壇にはゼニゴケは見られません。

 

 

 なお、この傾向は2階のベランダも同じです。

 

 

 

 まだ売り場に並べるには時期尚早の小さな苗木をベランダで育苗しているのですが、こちらにもゼニゴケは生えません。

 

 他方で

 

 

 

 

 カラマツやヨーロッパトウヒの鉢にはゼニゴケが生えているのがよく見えると思います。

 

 

 

 この傾向というか特性が既知のものなのか、ネットで検索してみた限りよくわかりませんでしたが、レモンユーカリの素晴らしさを皆様により一層ご認識いただけたら幸いです。

 

 

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山梨では犬を飼うご家庭が大勢おられます

 

 

 

 昔は私の地元川崎南部でも犬を飼うご家庭がたくさん見受けられましたが、今はペットを飼うことが難しい集合住宅にお住まいの方が圧倒的多数になりましたし、一戸建てのご家庭でも鳴き声の問題で犬を飼うのが難しいようで、非常に珍しい存在になっています。

 

 

 それと比べると当店のある山梨県の峡東地域では、犬を飼うご家庭がとても多いので、引っ越してきた頃はとても驚き、懐かしく思いました。

 

 私の隣の畑でシャインマスカットと桃を栽培されているご夫婦も柴犬を飼われていて、それほど忙しくない時期には愛犬とともに農作業をされている事もあります。

 愛犬はご主人とずっと一緒にいられるのがよほど嬉しいのか、しっぽを振りながらご主人の周りを周回したりついて歩いたり、絵に描いたような平和で穏やかで、誰もが羨むような姿だと感じ入ったものでした。

 

 

 最近お世話になっている自動車整備工場も犬を飼ってらっしゃり、私が訪れると職員さんは気付いてくれなくてもワンちゃんが気付いて知らせてくれる、とてもお利口な子でした。

 

 

 近年はSNSで猫の動画がたくさん溢れていて、飼う人が増えているのを実感します。

 

 私の畑に時々訪れる野良なのか外飼いなのか不明の猫さん(※)が私にアイコンタクトを求めてくる事もあって、確かに猫もカワイイと認めざるを得ないわけですが、日本人のペットの代表格といえばやっぱり犬なのではという先入観も根強く、果たしてどんなものかのかな、と思わないでもありません。

 

※この人↓

 

 

 

 ちなみに私は犬派でも猫派でもなく、うさぎ派なのですけどね。

 

 

 

 

 要は、法律や社会道徳に反しない限りにおいては好きな動物を飼える環境こそ望ましいわけでありまして、その点で言えば、山梨は非常に自由度が高いのがピースフルで良いですよ、とお伝えしたいと思いますね。

 

 

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2027年に横浜で行われる国際園芸博覧会になんとか食い込みたいと思って頑張っています

 

 開催まで5年を切ってもなお目立たず盛り上がらずで、認知度も低いままのようですが、2027年に横浜市北部で国際園芸博覧会が行われることが決まっています。

 

www.city.yokohama.lg.jp

 

 

 

 かつて大阪で行われた花博や愛知県で行われた愛・地球博と同じグレードの博覧会が行われます。

 

 花博や愛・地球博の時とは比べ物にならないくらい環境保護への意識が強まっているこのご時世ですので、本来であればもうちょっと盛り上がっても良さそうにも思えるのですが、開催地へ新たに建設される予定だった公共交通機関の計画が頓挫してバス輸送しか打つ手が無くなってしまったり、コロナ禍が長期化して大規模集客イベントそのもののモチベーションが低下してしまっていたりで、あんまり芳しい雰囲気ではありませんが、それはそれとして、ここになんとか食い込んでいきたいと考えています。

 

 

 

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 私は元々耕作放棄地の問題に強い関心があり、借りられる耕作放棄地を探し求めて地元神奈川から山梨へ移り住んできた、という経緯があります。

 

 

 また、その耕作放棄地の雑草を刈り取って何かしら植物を植えれば満足するという発想ではなく、きちんと需要のある商品を作って経済活動を行う事こそが、持続可能な耕作放棄地対策であるという観点から、野菜でも果物でも穀物でもなく、植木を育てるという判断をしました。

 

 

 これから我が国の人口が加速度的に減少しますから食料の需要もそれに応じて減少しますし、国内需要の落ち込みを補うような輸出関連の有力な取り組みも見られない中では、食料生産は持続可能な耕作放棄地対策とはとても思えないからです。

 

 山梨で畑をやるからには果樹農業への勧誘は、かなりの数をお受けしました。

 

 しかしながら、折からの糖質制限ブームがブームで終わらずに定番化している世の中の状況を踏まえると、糖度を高める事に邁進を続ける現下の我が国における果樹農業には、懐疑的な目を向けざるを得ません。

 

 ですから私は、植木農業をやるのだと、より決意を強めたのであります。

 

 

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 その決意の先にあるものは、当然ながら人様に認めて頂ける木を育てる事でありまして、人様に認めて頂くためのひとつの取り組みがこの苗木直売所であり、さらに大きな目標地点として、横浜の園芸博覧会を位置付けています。

 

 自らの取り組みを着実にステップアップさせていくためには一人で地道にコツコツやっているだけではダメだという問題意識をここ数年で持ち始めまして、その問題の一つの答えとして、適度に人目に晒し、人様に認めて頂くプロセスを経る、そういう努力もやっていこうと考えております。

 

 そのために、苗木直売所で良い苗木を一人でも多くのお客様のお目にかけ、なるべく多くのお客様にお買い求めいただき、厳しい視点で私の取り組みをジャッジして頂きたいと考えています。

 

 

 つきましては、山梨県の峡東地域の近くへお立ち寄りの暁には、ぜひ私の苗木直売所を訪れて、実際に見てお確かめを頂ければ幸いに存じます。

 

 

 

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レモンユーカリの植え替えに失敗するとこうなります

 

 

 

 当店で販売しているレモンユーカリは、まず温室で発芽させて少し大きくした所で、次に10センチの育苗ポットに移植して少しづつ外の環境に慣らし、ある程度の風雨や気温の変化に耐える経験を踏ませてから、売り場に並べています。

 

 それらの過程の中では残念ながら売り場に出る前に息絶えてしまう個体もありますが、特に危ないのが育苗ポットに植え替えるタイミングであります。

 

 失敗すると写真に載せた苗木のように、見るからにシワシワにしおれてしまい、こうなると手の施しようがありません。

 

 シワシワになった苗木の隣には元気に自立してキレイな葉っぱをすくすく成長させている苗木もありまして、こちらは順調であれば売り場へ並べられます。

 

 

 繊細な子なので、大切に育ててあげないといけません。

 

 

 

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ツバメとハチとニンゲンの三世帯同居

 

 

 ツバメの巣は縁起物だから壊したり意地悪したりしてはいけないという言い伝えがあります。

 

 私はあまり非科学的なものに心が惹かれないタイプですので、縁起物だから云々という部分もさほど思うところはないのですが、ここにツバメの巣があるのはご近所さんも周知の事実ですし、それを撤去するのはご近所さんの心証を害するかもしれない気がして、そのままにしています。

 

 

 私はツバメの糞がどのような見た目をしているのか存じ上げなかったものですから、初めて見た時はネズミの糞(※)かと恐怖感を覚え、ひとまずネズミ除けのつもりで赤唐辛子を蒔いてみたり、ネズミ捕りの粘着シートを設置してみたりして、ずいぶん無駄なことをしてしまいました。

 

※ 以前住んでいた横浜市内の家で隣家が解体された際にネズミに襲来され、食料やらコンスターチ製の梱包資材が食い荒らされる被害に1ヶ月ほど悩まされた経験がありました。 

 

 時に鳴き声が騒がしく感じる事もありますが、それも自然の一部だと受け入れています。

 

 

 

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 ツバメの巣の近くにはハチの巣もあります。

 

 なんという種類のハチかはわかりませんが、恐いハチという記憶があるスズメバチとクマバチでは無さそうなのと、特に危害を加えられないのもあって、ひとまずそのままにしています。

 

 以前住んでいた横浜市内の家(ネズミとは別の家)に猫の額ほどの広さの庭にスズメバチが巣を作った事がありまして、恐怖でピリピリしながらネットで対処法を調べ、ホームセンターで売られている殺虫剤で処置すべしという事で、早速購入して退治しました。

 

 ハチ用の殺虫剤はハエやゴキブリ向けのものと違って噴射力がジェットな感じで効果は絶大。反撃されないように網戸越しに噴射しても充分対処できました。

 

 その時の経験があるので今回は慌てる事もなく、落ち着いていられます。

 

 知識の引き出しがあるって素晴らしいと、自分で自分が誇らしく思います。

 

 

 

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 水が泡立っていて変な臭いのする汚れた多摩川沿いで育ち、ほとんど自然に触れ合うことが無かった私が、こうして30歳を過ぎてから自然にまつわる知識の引き出しを少しづつ増やせています。

 

 何がどうしてこういう人生になったのか、今ではよくわからなくなりつつありますが、満足感は高いです。

 

 

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甲斐大和の駅前に登山やトレッキングの方のための前泊施設を作りたい

 

 

 JR甲斐大和駅のすぐ目の前に、とても広大かつ立派な建物を備えた甲州市立大和中学校があるのですが、残念ながら今春限りで閉校になってしまいました。

 

 理由は言わずもがなで、人口減少、生徒数減少の為であります。

 

 閉校されてしまう学校と言うと建物が老朽化していたり小さかったりするイメージが私の中にあるのですが、こちらは東京の都市部にあっても全く見劣りのしない立派で新し目の建築物が威風堂々と構えており、これをそのままにしておくのはあまりに惜しいと、春以来考え続けておりました。

 

 

goo.gl

 

 

 市役所の支所にいる職員さんに閉校後の跡地利用についての予定を聞いてみた所、「様々な団体などにご活用いただく方針」という回答があったものの、その支所の窓口にある、この地域に複数あるハコモノの利用予定表ですら片手で数えられる程度しか埋まっていない状況でありまして、それからいまに至るまで、閉校後の大和中学校が活用されている様子は、案の定、全く見られませんでした。

 

 

 実にもったいない事だと思いました。

 

 

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 それで私なりに考えてみたのですが、これだけ登山やトレッキングなどで需要の多い地域なのですから、その地域特性を活かした、前泊施設にしてみてはどうでしょうか?

 

 

 前泊施設とは私が勝手に考えた言葉であり構想に過ぎませんが、登山に訪れる方がそれぞれのご地元から始発電車に乗って来訪されるのではなく、前の日の晩から甲斐大和に来て、こちらで一泊して、それこそ日の出と共に登山を始められるようにする活動拠点としてはどうか?という事です。

 

 校舎や体育館(講堂?)で寝泊まり出来るようにしても良いですし、テントをレンタル出来るように準備して校庭で簡易的にキャンプを張れるようにしても良いでしょう。

 

 一応学校ですから周囲をフェンスに覆われていますので、シカやサルに平穏を脅かされる心配は無いはずです。

 

 

 そうする事で、来訪されるお客様が朝5時前後の始発電車に乗るために朝3時や4時に起きて自宅を出発するよりも睡眠時間を確保しやすく、体調管理に寄与できます。

 

 一緒に登山に出かけるお友達とご一緒に前泊をすれば、メンバーの誰かが寝坊してスケジュールが狂う心配もなくなります。

 

 前泊施設で出会った人々とともにジャンボタクシーを呼んで、路線バスの時刻表に縛られずに一緒に山へ向かう事も出来るでしょう。

 

 そういった形で地域を挙げてお客様満足の向上をはかるべきです。

 

 

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 食事類の準備は徒歩圏にセブンイレブンがありますからコンビニ飯で済ませる事も出来ますし、水道やトイレもあります。簡単な炊事もできます。

 

 地域の飲食店を活用して頂いても良いですし、出前を取れるようにしても良いと思います。

 

 施設の管理はシルバー人材センターや、すぐ近くにある福祉会を通じて利用者さんの障害者雇用の場とする事も出来るのでは無いでしょうか。

 

 

 利用料金が1泊1000円程度になるような、そういったごくシンプルに安全な場を提供するに留めれば、既存の宿泊業者さんの民業圧迫をせずに済むと思います。

 

 

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 甲州市には活用が不十分な、いわゆる「ハコモノ」がかなりの数存在します。

 

 この甲斐大和だけに限っても大和アリーナや自然学校、道の駅の奥にある農作物加工体験施設、ふるさと会館、旧村役場などがあります。

 これと同じか、それ以上のものが塩山にも勝沼にもあるわけですから、これをむざむざ放っておくのは問題があります。

 

 これらを都会の人達が見れば「税金の無駄遣いだ!」と血相を変えて怒られるだろう事は間違いなく、東京のテレビ局に見世物にされて抗議電話の集中砲火を浴びるよりも前に、利活用を考えていかなければなりません。 

 

 

 その為にも、まずは駅の目の前にあって利活用の手段がたくさんある大和中学校を早急に利活用していくべきではないでしょうか。

 

 

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ヨーロッパトウヒ(ドイツトウヒ)の魅力

 

 

 当店で販売している4種類の樹種の中で今回ご紹介したいのが、主に欧米でクリスマスツリーの木として利用される事が多いヨーロッパトウヒ(ドイツトウヒ)です。

 

 

 

 冒頭に載せた写真は私が3年前に樹高80センチほどの苗木を購入して畑に植えたもので、2番目の写真は現在直売所で販売している今年の春に発芽したばかりのものとなります。

 

 

 この3枚目の写真は昨春発芽し、その年の秋に畑に植えた満1歳のものです。

 

 

 毎年春になると新しい枝葉を一気に伸ばし、ロップイヤーうさぎの耳のようにだらんと垂れ下がったモフモフとした姿になります。

 

 インターネット上で色々と見てきた情報によれば日本でクリスマスツリーとして使われるウラジロモミと比べると成長が遅いと書かれているものが多いのですが、実際に自分で育ててみた感想としてはそこまで変わらないのでは?と感じます。

 

 庭木や生け垣として使う樹木は成長が遅い方が重宝されるようですが、日々世話を焼いて育てている立場とすると、毎年それなりの速度で育ってくれた方が「大きくなったなぁ」という達成感がより強く感じられて嬉しくもあり、そこが私の、まだまだ商売人としての割り切りが欠けている部分でもあります。

 

 

 この木はとても丈夫で、発芽後2年くらいのうちは風通しの良い場所にさえ置き週に1~2度の水やりさえ怠らなければ、そこまで暑さ寒さに慎重にならなくても大丈夫です。

 

 栄養不足の状態だとハダニなどの害虫にやられた時の抵抗力に不安が残りますので、市販の固形肥料を春と秋に1回づつくらい、木の大きさに合わせて入れてあげると良いでしょう。

 

 

 

 春のモフモフしたかわいい姿の写真も皆様にお見せしたかったのですが、PCにもスマホにも残っておらず、お見せすることが出来ませんでした。申し訳ありません。

 

 

 かわいい木ですよ。

 

 

 

 

 

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