ツバメとハチとニンゲンの三世帯同居
ツバメの巣は縁起物だから壊したり意地悪したりしてはいけないという言い伝えがあります。
私はあまり非科学的なものに心が惹かれないタイプですので、縁起物だから云々という部分もさほど思うところはないのですが、ここにツバメの巣があるのはご近所さんも周知の事実ですし、それを撤去するのはご近所さんの心証を害するかもしれない気がして、そのままにしています。
私はツバメの糞がどのような見た目をしているのか存じ上げなかったものですから、初めて見た時はネズミの糞(※)かと恐怖感を覚え、ひとまずネズミ除けのつもりで赤唐辛子を蒔いてみたり、ネズミ捕りの粘着シートを設置してみたりして、ずいぶん無駄なことをしてしまいました。
※ 以前住んでいた横浜市内の家で隣家が解体された際にネズミに襲来され、食料やらコンスターチ製の梱包資材が食い荒らされる被害に1ヶ月ほど悩まされた経験がありました。
時に鳴き声が騒がしく感じる事もありますが、それも自然の一部だと受け入れています。
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ツバメの巣の近くにはハチの巣もあります。
なんという種類のハチかはわかりませんが、恐いハチという記憶があるスズメバチとクマバチでは無さそうなのと、特に危害を加えられないのもあって、ひとまずそのままにしています。
以前住んでいた横浜市内の家(ネズミとは別の家)に猫の額ほどの広さの庭にスズメバチが巣を作った事がありまして、恐怖でピリピリしながらネットで対処法を調べ、ホームセンターで売られている殺虫剤で処置すべしという事で、早速購入して退治しました。
ハチ用の殺虫剤はハエやゴキブリ向けのものと違って噴射力がジェットな感じで効果は絶大。反撃されないように網戸越しに噴射しても充分対処できました。
その時の経験があるので今回は慌てる事もなく、落ち着いていられます。
知識の引き出しがあるって素晴らしいと、自分で自分が誇らしく思います。
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水が泡立っていて変な臭いのする汚れた多摩川沿いで育ち、ほとんど自然に触れ合うことが無かった私が、こうして30歳を過ぎてから自然にまつわる知識の引き出しを少しづつ増やせています。
何がどうしてこういう人生になったのか、今ではよくわからなくなりつつありますが、満足感は高いです。
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